訪問日時:2017年4月22日、午後3時頃
比較的運転しやすいエリアにそれぞれ30分圏内で美しい村が集中して
いるのは大変うれしいことです。今回の旅の初日からそんなエリアを攻めています。これではやくも3軒目の美しい村です。美しい村が集中しているといっても、ここはそのなかでも最も僻地にある村では、グーグルマップを見た限りではそうだったのですが、実際に訪れてみると、確かに週末だったとはいえ、いやいや結構な観光客もいるし、立派なホテルやレストランも、それも1つや2つでなく、いくつもあるではないですか。もしかして観光名所なのかな?
さて、駐車場探しには若干苦労しました。あまりスペースがなかった印象。それでもおそらく村唯一と思われる駐車場にギリギリ1台分の開きを発見してそこに停めることができました。まさかこんなに観光客がいっぱいとは…。
ここは直前に訪れた村「ミランダ・デル・カスタニヤール」とは異なり、こちらの村は以前よりスペインの最も美しい村のメンバーに登録されています。その影響もあるのでしょう。
この村は、11世紀ころにフランスから来たルシヨン人がつくったところからその歴史が始まります。フランシア山岳地帯のかなり僻地にあったこともあり、古い中世の街並みがほぼそのまま残っているということです。そんな歴史の古さもあり、実はスペイン国内でもそこそこ有名な村だということみたいです。
そんな歴史の影響もあるのでしょうか、村のいたるところにご覧のようにいろいろな人物のポートレイトが飾られています。
村は確かに古き良き時代を感じさせる雰囲気で、さすがスペインの最も美しい村に選ばれるだけのことはあると思いました。
街並みは先程の「ミランダ・デル・カスタニヤール」にも見られたような、一見アルザス地方を思い浮かべるようなきれいな建物がいたるところにありました。
中央のマヨール広場(だいたいスペインの中央広場はこう呼ばれます)には、決して多いとい訳ではありませんが、カフェのオープンテラスでくつろぐ人で賑わっていました。
なお、教会等ありましたがいつも通り入れる気配はなさそうでした。16世紀から17世紀頃のものだそうです。
ところで、ときおり今回の最も美しい村巡りの記事でも触れておりますが、このあたりはハモン・イベリコの一大産地でもあるので、村の至るところにハモン・イベリコのお店があります。フランスの最も美しい村が集中するドルドーニュ県の村々にフォアグラ屋さんがたくさんあるのを彷彿とさせますね。
特にこの村には大きめの店舗があったこともあり、おみやげに持って帰ることはできないまでも、旅の途中でハムをつまむ、あるいはアパルトマンに泊まったときには朝食でいただくことができると考え、駐車場へ戻る前に立ち寄って、買ってみることにしました。とはいえ当たり前ですが塊を買うわけには行かないので、こちらの真空パックされたものを購入。
見た目ではよくわかりませんが、実はこの中に100gのパックが合計3個も入っています。1個あたり100gって結構きついです。一回開封させたら冷蔵庫もないし(注:ジップロックはあった)、その場で全部食べないとなりません。まあ夕食までまだ時間はある、一気に100g食べてしまいました笑。
なお、店内はとても印象的だったので写真に取ってよいかとお店の方に聞いてみたところ、快諾していただき、さらに製造過程のビデオを見ていけと勧められたので、思った以上に長居することになってしまいました。
こちらのお店では、サラマンカの工場でこれらのハモンイベリコを製造しているようですね。
美しい村と美食も堪能し、次の村へと向かいます。まだこの日の観光は続きます。
(続く)